一般の家庭で低圧電力を使うことはほとんどありません。ですのであまり知られていませんが、飲食店などで大きめの冷蔵庫や業務用エアコンなどを使うところでは利用されている仕組みです。

反対に言いますと、実際の現場では業務用冷蔵庫やエアコンなどは低圧電力で契約しなければ使えないようになっています。理由は販売する段階で低圧電力でしか動かないような機械を選択しているはずだからです。

低圧電力は、一般家庭用の電力と配線方式が異なります。一般家庭に設置してあるコンセント、これは単相100Vになります。家電製品をはじめとした、様々な機械に対応しています。大きな力を使う機械の場合は、単相200Vになります。エアコンなどは、この形式のコンセントが良く見られます。IHクッキングヒーターも単相200Vが多いです。単相100Vと違い単相200Vは電圧が高いので、より大きい力を出すための電力を機械に送ることができます。

低圧電力は、三相200Vになります。単相200Vと同じくより大きい力を出すことができます。さらに三相では3本の線により、さらに多くの電気を送ることができます。仕事場では、車を持ち上げるリフトや、金属を溶かす溶接機など、一般家庭より多くの電気を必要とする機械があります。その機械に合った配線方式が三相200Vになります。ちなみに、事業所向けの電力には低圧電力のほかに高圧電力などがあります。高圧電力はスーパーなどの、より多くの電気を利用する事業所で使用されており、事業所内にキュービクルという高圧受電設備を備えているのが特徴です。

低圧電力の仕組みとしては、力率もポイントです。機械を動かす電力は、電圧と電流の組み合わせで発生します。電圧と電流の組み合わせが悪いと、電力のロスが発生します。電力を効率よく使っている状態ほど、力率が高く、効率が悪いと力率が低くなります。なお、力率が低い状態だと、機械を動かすための電力をロスした分多く電力会社が送電しないといけません。

そのため各電力会社は、力率の改善を促すために、割引制度を設けています。力率が高いと基本料金が安く、力率が低いと基本料金が高くなります。