低圧電力の仕組みとは

一般の家庭で低圧電力を使うことはほとんどありません。ですのであまり知られていませんが、飲食店などで大きめの冷蔵庫や業務用エアコンなどを使うところでは利用されている仕組みです。

反対に言いますと、実際の現場では業務用冷蔵庫やエアコンなどは低圧電力で契約しなければ使えないようになっています。理由は販売する段階で低圧電力でしか動かないような機器を選択しているはずだからです。

因みに、事業所向けの電力にはこのほかに高圧電力と特別高圧電力があり、高圧電力はビルやスーパー、オフィスビルといった施設で使われています。特別高圧はさらに大きな施設であるショッピングセンター、モール、大学、大規模工場、ホテル、病院などで使われています。

では、業務用冷蔵庫やエアコンをなぜ低圧電力にするかといいますと、トータルでみて費用が安上がりになるからです。実際は契約の仕方で変わってきますが、基本的には費用を抑えるための契約方法です。
具体的には大型のエアコンや冷蔵庫、給水ポンプなどを使用している工場や飲食店、商店、事務所など事業関連のところが対象です。

具体的な違いを説明しますと、家庭用の電気機器は通常100ボルトの電圧で利用しますが、業務用の電気機器は200ボルトが標準になります。つまり、低圧電力は200ボルトで供給されていることになります。
先ほど、料金が安くなると説明しましたが、基本料金は家庭の電圧に比べて高い設定になります。ですが、使用する従量に対する料金が安くなりますのでトータル的に安くなることになります。ただし、この説明でわかりますように従量の量が少ない場合ですと基本料金が高い分、反対に高くなることもありますので注意が必要です。

そのほかに低圧の場合は電気機器の「力率」というものによって料金が割引されたり反対に割増されたりしますので、それも注意が必要です。「力率」とは電気機器が電力を使うときの効率のことですが、電力というものは電気機器によっては電力のすべてが使われているわけではありません。例えば、ある電気機器は10kWの電力のうち9kWしか使われていないことがあります。つまり残りの1kWは無駄になっているわけです。そしてその分は契約電力から除外されています。

この計算方法は利用者からしますと損を被らないことですが、電力会社からしますと電力の浪費ということになります。それをできるだけなくすために「力率」という要素を加えて料金を算出するようにしています。

電子ブレーカーとは

企業に於いては大量の電気を使用することが多く、その電気の使用量に頭を悩ませている経営者も少なくありません。その原因は電気の使用量にもありますが、最も悩ましいのが基本料金です。これは利用しなくても徴収されるものですが、この部分を安くすることで電気料金を軽減出来る場合も少なくありません。

電子ブレーカーは200V電源を利用する企業などに於いて電気料金を節約する上で非常に有利な機能を有しています。その理由は、正確に電気の利用容量を測定し遮断できるため、実際の契約電力に準じた利用ができることから、契約電力を低く設定することができ、基本料金を低くすることができるためです。

電気の利用契約には大きく分けて2つの方法が有ります。負荷設備契約と言われる方法と主開閉器契約という方法です。負荷設備契約は接続されている機器の最大利用電流で契約する方法で、設備の利用が安心して出来る反面、契約電流が大きくなりがちなため基本使用料金が高額になる傾向が有ります。

使用料金を重視する場合には主開閉器契約の方がブレーカーを利用して契約電流を制限できるため基本料金を低く抑えることができますが、一般的な従来のブレーカーの場合には過電流が流れて遮断された場合に負荷を減らしても復旧するまで時間が掛かってしまうため、業務で利用する場合には復旧時間が大きなロスとなり、業務に影響してしまう為なかなか利用できないのが実態です。

電子ブレーカーの大きなメリットは、万が一、過電流が流れて遮断しても、負荷状態を改善することですぐに復旧することができることが挙げられます。その為、万が一負荷状態が大きくなって遮断されても、状態を改善することですぐに業務を再開することができ業務に与える影響が少なくて済むことになります。

また、電子ブレーカーのもう一つのメリットとして従来の機械式のブレーカーとは異なり、正確な電流値で遮断する事ができるため予め予測した利用範囲での利用ができることが挙げられます。従来の機械式のブレーカーの場合には電流による熱で接続を遮断する構造の物が多く、そのため外気の状態などによりその開閉電流が変化するというデメリットが有りました。そのため安定した利用を行うためには余裕を持った容量の契約を行う必要があり、結果的に料金が高額になる傾向が有ります。

電子ブレーカーは電流値を正確に測定し、その電流値によって電子的に遮断をする方式を用いているため、環境による影響を受けないのが大きなメリットとなっています。又、規格に基づいて正確に電流を遮断するため、安心して利用出来る機器であること企業が利用する上で非常に便利なものとなっています。