私たちの生活には車が欠かせないものになっているため、車の修理や車検などにおいて自動車整備工場の役割はとても大きなものになっています。
そんな自動車整備工場での悩みの種は「電気代」。
さまざまな整備機器が備えられていますが、どれも電気によって稼働しています。
修理や整備が重なってくると電気コストも必然的に高くなってしまいます。
そのため自動車整備業では業界全体で省エネに取り組んでいます。
参考:国土交通省 自動車整備業場ヒアリング調査結果
そして自動車整備工場のなかには電子ブレーカーを設置して、電気代を少しでも低く抑えようという試みを始めている工場が増えています。
ここでは自動車整備工場が電子ブレーカーを導入するメリットについて、詳しくご説明していきましょう。
自動車整備業で電子ブレーカーを導入するメリット
自動車整備工場においては、整備機器や板金機器、機械加工などさまざまな電子機器が配備されています。
自動車整備ではとても重要なもので、すべて電気によって稼働させるものです。
そもそも一般的な電気契約は、最大消費量であった月を基準として契約を結んでいます。
そのため電気消費量が低い月も最大消費量をもとに計算された電気代を支払わねばなりません。
使った分の電気代だけを支払っているわけではないのです。
しかし自動車整備工場はすべての整備機器を同時に活用しているわけではありませんので、電子ブレーカーを利用すれば契約容量を下げることが可能です。
電子ブレーカーを導入すると、最大電気消費量の目標値を設置し、その目標値をもとに電気契約を新たに結びなおすことができます。
すると基本料金が下がり、さらに電子ブレーカーによって制御をおこなうことによって毎月の電気代を安くすることができます。
つまり設置するだけで電気代が安くなる実感ができ、コスト削減という大きなメリットを得ることができるのです。
なぜ電子ブレーカー導入で電気代が安くなるのか
電子ブレーカーの導入によって電気代が安くなるといっても、本当に安くなるのか半信半疑な方が多いのは間違いありません。
なぜ電子ブレーカー導入で電気代が安くなるのか、詳しくお伝えしていきましょう。
電気契約を「負荷設備契約」から「主開閉器契約」へ
一般的に自動車整備工場においては、電気会社との契約が「負荷設備契約」になっています。
ご存知でしょうか。
電子ブレーカーを導入すると、電気契約を「負荷設備契約」から「主開閉器契約」へ変更できます。
必要な電流値を計算して設定し、電子ブレーカーを設定することで、容量をオーバーした電流も一定の範囲ならブレーカーが落ちることなく安全に使用することが可能です。
さらに電子ブレーカーを導入した翌月から新たな基本料金で算定されますから、電気代が安くなった実感もわきやすいのです。
電気代を確認すれば基本料金の下がり方を実感できるので、機器を同時に長時間使用しない自動車整備業においては導入する工場が増えているのです。
電子ブレーカーとはどのようなものなのか
電子ブレーカーを導入すると電力を多く使ってしまったらブレーカーが落ちたり、思うように電気が使えなくなることを心配する方がおられます。
しかし、前述でもお話したように電子ブレーカーとブレーカーとはまったく違うもので、仮に目標の電力量を一時的に超えたとしても電子ブレーカーが落ちることはありません。
電子ブレーカーは電力消費量を常に監視しており、整備機器の使用が重なって目標値が超えてしまった場合においても数分から十数分程度はまったく問題ではありません。
ネオ・コーポレーションの電子ブレーカー「N-EB」シリーズの設置事例
ネオ・コーポレーションでは電子ブレーカー「N-EB」シリーズをご提供しており、2019年9月に累計販売台数17万台を突破しています。
とある自動車整備工場においては、もともと15kWであった最大電気消費量が3kwにまで削減でき、1か月で約13,000円ほど、年間で15万円ほどの電気代を削減することができました。
電子ブレーカー「N-EB」シリーズでは、電流値と通電時間を正確に計測し、「遮断電流値」「所要時間」を大幅に広げることが可能となっています。
つまり自動車整備機器を多く稼働させたとしても、ブレーカーを落とすことなく運営することが可能なのです。
さらにネオ・コーポレーションでは、調査・申請・設置工事など初期導入費用はいただいておりません。
すべて削減できた電気料金の一部を費用としておりますから、お客様が負担感を感じることなく、電気代削減を実感することができるのです。