電気には基本料金がありますが、それを最低限に抑えることで経営コストを大幅に下げることができます。そこで様々な建物に導入されている「電子ブレーカー」ですが、従来のブレーカーとは何が違うのでしょうか。コストの大幅削減に貢献する電子ブレーカーの特徴をご紹介していきます。

電子ブレーカーと従来のブレーカーの仕組みの違い

熱動式と呼ばれる従来のブレーカーは金属に電気が流れるとその時に発生する熱を使い、電気を遮断する仕組みです熱くなった金属は膨張する性質を持ち、熱動式はバイメタルと呼ばれる膨張率が違う2枚の金属を張り合わせて搭載しています。

そのバイメタルに一定の電気が流れて熱が発生すると湾曲し、電気を遮断してくれるのです。一般家庭なら定格40Aとなっていることがほとんどなので、この仕組みなら40A以上で電気を遮断することになります。

しかし、金属の性質を活かした曖昧な動作なので必ず定格以上の電気で遮断されることはなく、一定の時間内に遮断できれば良いとJIS規格で範囲が決定されています。一方、電子ブレーカーは流れている電流値と時間を内蔵しているCPUで測定し、JIS規格で指定された許容範囲の最大まで電気を使える仕組みとなっているのです。

従来のブレーカーだと流れている電流を測定せずに金属の熱で遮断していますが、電子ブレーカーは電流を測定してコントロールするので無駄な電気を消費せず安全に供給することができます。

電子ブレーカーの契約について

電気の契約には負担設備契約と主開閉器契約の2つがあり、電子ブレーカーは開閉器契約となります。負担設備契約の場合、契約電力は設備のモータ容量の合計で決められているので、契約の際は余裕を見て定格は大容量なブレーカーを必要とするでしょう。

主開閉器契約は実際に流れる電気値をベースにメインブレーカーの容量に基づいて契約電力が決められる契約です。熱動式のブレーカーは基本的に負担設備契約となり、使用状況よりも大きな容量になってしまいます。

主開閉器契約でも契約できますが大幅な電力削減には向きません。電子ブレーカーは電気値が定格以上になっても一定時間内に値が定格以下になれば契約電力の削減に期待できます。

電子ブレーカーは電流値と時間に基づき、許容範囲内の最大限で作動する仕組みなので、電気の安全を確保しながら主開閉器契約との相乗効果により電気の基本料金を下げることができます。様々な会社で登場していますが、中でも電気料金の削減に長年取り組むネオ・コーポレーションの「N-EBシリーズ」はJETの基準を満たした安全性が認められた電子ブレーカーです。

ネオ・コーポレーションでは3つのパターンでラインナップを展開しているので、使用場所に応じて商品を選ぶことができます。

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